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経営学部でAIを学ぶ理由

当研究室は、経営学部経営学科であるにも関わらず、AI等のコンピュータの活用を基本とします。なぜAI等の情報処理を学ぶのか?、疑問を持つ学生も少なく有りません。私の考える理由は、次の3つです。

理由1.これからの企業・社会が求める人材だから

公益社団法人経済同友会は、「大学への期待 ~個人の資質能力を高め、組織を活かした競争力の向上~」(2015年4月2日)の中で、これからの企業・社会が求める人材像を次のとおり提言しています。

  • 変化の激しい社会で、課題を見出し、チームで協力して解決する力(課題設定力・解決力)
  • 困難から逃げずにそれに向き合い、乗り越える力(耐力・胆力)

さらに、文部科学省では、「AI戦略等を踏まえたAI人材の育成について」(令和元年11月1日)の中で、我が国の教育改革の方針について、次のことを提言しています。

  • デジタル社会の「読み・書き・そろばん」である「数理・データサイエンス・AI」の基礎などの必要な力を全ての国民が育み、あらゆる分野で人材が活躍
  • 実課題をAIで発見・解決する学習中心の課題解決人材育成
  • AIで地域課題等の解決ができる人材育成(産学連携
  • AI✕専門分野のダブルメジャーの促進
  • 文系/理系に関係なくリテラシーを身につけられる環境の構築

以上より、これまでは、情報技術を駆使してアプリやシステムを上手に「作る人」が重宝されてきました。しかし、AI等の技術の深化とオープン化に伴い、これからの時代は上手に「使う人」が重宝されるようになるでしょう。

当研究室は、上述の経済同友会や文部科学省が示す方針を実践しています。そのため、学生は今後の就職活動に有利な知識や経験を積むことができるのです。

理由2.プログラミング的思考力を養えるから

プログラミング的思考力とは、プログラミング能力(プログラムを書く力)ではありません。
プログラミング的思考とは何か、文部科学省は、「小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論のとりまとめ)」(平成28年6月28日)の中で、次のとおり定義しています。

  • プログラミング的思考とは、自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組み合わせをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力

換言すると、プログラミング的思考力とは、物事を体系立て、論理的に考えられる力、すなわち論理的思考力(ロジカルシンキング)と同質です。

これまで、論理的思考力の養成には、ディベートや小論文が用いられてきました。しかし、明確なゴール(正解)がないため、上達を実感しにくいものです。

その点、プログラムは、正解・不正解が明確です。昔から、プログラムとは、思ったとおりに動くのではなく、書いたとおりにしか動かない、といわれています。つまり、思ったとおりに動くようなプログラムが書けるようになれば、プログラミング的思考力が身についたということになります。そのため、プログラミングとは、論理的思考力の養成に適した一つの手段といえます。

一つの手段ですから、当然、他にも選択肢があります。小学校のプログラミング教育では、体を動かしながらコンピュータの仕組みを学んだり、カードゲームでプログラミング的思考力を育む教材が作られています。

そして、私は、AIを作り、上手に使うまでのプロセスも、プログラミング的思考力を身につける一つの手段と考えています。

AIを作るためには、いつ、どこで、誰が、何のために、どのように使うか考えないといけません。データをどうやって収集するか、どのように加工するか、どうやってAIを作るか、作ったAIをどうやって使えばよいか、その効果をどのように測定すればよいか、、、

さらに、これらをどのようなスケジュールで、どのようにチームメンバーと連絡をとりあって進めればよいか、、、

これらを順序立てて整理し、考えを共有し、意思決定し、作業分担し、ゴールに向かって、一歩ずつ進む必要があります。

当研究室では、学年混合チームを結成し、AIを用いたビジネスプラン・ソリューションを考え、学外のコンテストに応募することを毎年繰り返します。そのため、プログラミング的思考力に加えて、コミュニケーション能力も自然と身につくのです。

理由3:将来の選択肢が広がるから

摂南大学経営学部のゼミ配属は、2回生前期と非常に早いです。そのため、将来の夢・目標・展望・就職希望先が定まっていない学生が大多数です。

であれば、将来の選択肢は広いほうがいいでしょう!

現在、国内ではAI人材が不足しています。経営学の専門知識に加えて、AIの上手な使い方を習得すれば、皆さんの将来の選択肢は広がるでしょう。

当研究室では、単にAIを知っている・作れるだけではなく、さらにもう一歩先の「AIを用いて社会課題を解決するビジネスプランを作る」ことに取り組みます。

目指せ「文系AI」エキスパート。

>ゼミ室(11号館8階)※12月完成予定

ゼミ室(11号館8階)※12月完成予定

現在、改装工事中。教員専用の居室をゼミ生に解放します。授業の合間や昼休みに、ゼミ生同士の相談・雑談・交流の場として、大いに活用して下さい。教員在室時は、研究・教育・進路について、いつでも相談受け付けます。研究室には、ビジネスアイデアの創造や卒業研究に利用できる多数の機器が揃っています。AI用高性能デスクトップパソコン、ノートパソコン、大型液晶ディスプレイのほか、日経ビジネス等の経営・経済誌、学会誌、冷蔵庫、電子レンジ、電気ケトル、ドローン、アクションカメラ、サーモカメラ、レーザセンサ、GPS、iPad、IoTデバイス ...... etc

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